2015年 09月 28日
28/09/15 描き、歌う。
今日の写真もまた今月のYumi Saito Parisディプロマコース課題作品から。
パリのフローリストスタイルと言えば、やはりブーケがメイン。
ですが、コンポジション(アレンジメント)も私は大好き!
Yumi Saito Parisデザインのコンポジションは、伝統的なクラシック・アレンジメントとは違い、いわゆる「型」がありません。ですが、だからといって感覚だけで自由勝手に作れるデザインではありません。このコンポジションを作るには明確な理論があります。
このコンポジションの理論の面白いところは、"器の形が変わっても、使用花材の組み合わせが違っても対応できる柔軟性"だと私は思っています。その結果、器や花材によってどんどん新しいバリエーションが生まれますし、必ず美しい作品に仕上がるようになります。
由美先生は常々このコンポジションについて「まるで大地を切り取ったかのような」という表現で説明してくださいます。また、どうすればそのような作品になるのかもとても分かりやすく解説してくださいます。
私が自分のレッスンで生徒さんにお伝えする時には、それに加えて「絵を描くように」「花が"歌う"ように」という表現もプラスしています。絵を描く、というのは「構図的理解」。歌うように、というのは「流れ・リズム・動き」をイメージしていただくため。とにかくこのコンポジションは絵画や彫刻の制作に通じる部分が多いので、私なりに解釈した部分はそのような表現でお伝えするようになりました(なので、私のコンポジション・レッスンはフランス語で"大地の歌"と名付けています)。
パリスタイルでは華やかなブーケの方が圧倒的人気(←当たり前…^^;)ですが、コンポジションもぜひたくさんの方に体験していただきたいなぁ、と思っています。これもホントに病みつきになりますよ^^
型がない分、慣れるにはかなり回数をこなし、経験を積む必要があるYumi Saito Parisのコンポジション。私もひとつ作ると、またすぐ次のを作りたくなってしまいます(笑)とにかく奥が深いデザインです。
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by laec_fleuriste
| 2015-09-28 21:12
| journal